カニを食べる際に生カニか冷凍カニで調理方法や解凍方法に違いがあります。
カニはいろんな状態で販売されているので、冷凍カニを解凍するときにどうしたらいいか悩んだ時や、カニの種類ごとに最適な調理方法が知りたい方に、元漁師流「カニの美味しい食べ方・解凍方法」をお伝えします!
生カニを美味しく食べるには茹で方と茹で時間に秘密あり
ご家庭ではカニは茹でて食べることが多いと思いますが、カニは茹でたてが一番おいしいのです。
一杯まるごと生きたままの生カニが手元にあると想像してください。
おいしそうに動いているのを茹であげておいしくいただいてあげましょう。
活きのいいカニを丸ごと一杯茹であげれば、カニのおいしさを逃さずにすべて丸ごといただくには茹でるのが一番です。
活きガニは迷わず茹でてしまいましょう。
美味しいカニといえば、毛ガニ、タラバガニ、そしてズワイガニの3大カニ。
どんなカニでも、同じ茹で方でおいしく調理ができます。
まず最初にやることは、手元の生カニの甲羅に着いた汚れを落としてしまいましょう。
カニは美味しいけど、汚れていたら美味しくありませんよ。
毛ガニの美味しい茹で方と茹で時間
毛ガニの美味しい茹で方は次のとおり
お腹を上に、甲羅を下にすることで、茹でている最中にカニ味噌が漏れてしまうのを防げる
茹でている途中で毛ガニが浮き上がることがあります。
そのときは落とし蓋をして浮き上がるのを防ぎましょう。
沸騰して15分後、茹で上がった毛ガニを取り出して水けを良く切りましょう。
そのまま温かいところを熱々でおいしくいただきましょう。
毛ガニの濃厚なカニ味噌をいただくときには火傷に気を付けてください。
タラバガニの美味しい茹で方と茹で時間
タラバガニの美味しい茹で方は次のとおり
(このとき、タラバガニをお鍋に入れる前にカニ味噌を抜き取っておく)
※タラバガニのカニ味噌は食用に適していない。抜き出しておかないと、茹でている間にカニ味噌がお腹からあふれ出してしまうタラバガニのカニ味噌は生臭く、カニ味噌を抜き出さずに茹でてしまうとカニの身全体が生臭くなってしまう為。
5.タラバガニをお鍋に入れてから約18分沸騰させる
茹で上がったら水を切って、熱々を美味しくいただきましょう。
ズワイガニの美味しい茹で方と茹で時間
ズワイガニの美味しい茹で方は次のとおり
※ズワイガニには大きさにばらつきがあるので大きさによって茹で時間を変更する。大きめのズワイガニは約20分ほど、小さめなら約10分ほどの茹で時間に調節する。
ズワイガニは茹ですぎると身が硬くなってしまいます。
食感を損ねてしまうので、鍋の前から離れないようにしましょう。
お塩の量は目安だから、味付けは各自で調節しましょう。
よく冷ましてから冷蔵庫に入れても、茹でたカニはできるだけ早く食べてください。
茹でたての熱々が美味しいので、日持ちを心配する必要はありませんね。
生カニを蒸すと栄養を逃さず美味しく食べられる
ご家庭でカニを調理する方法は茹でるのが一般的ですが、蒸しても美味しいですよ。
活きカニ、生カニを蒸すと美味しいだけでなく、カニの栄養を摂取する方法としても蒸すのがおススメです。
カニに豊富に含まれているタウリンという栄養素は水に溶けてしまう
食べ物に含まれる栄養価は茹でると壊れてしまいますが、蒸す調理法だと栄養価を下げずに調理できます。
カニも蒸栄養価を保ったまま調理ができます。
カニに含まれる栄養素の中でもタウリンは、水に溶けやすい性質を持っているので、カニからタウリンを摂取するには調理法に気をつけないといけません。
栄養ドリンクでおなじみのタウリンには、目の疲労回復や血圧を下降させる効能があると言われています。
どうせなら、カニに含まれているタウリンをそのまま摂取したいですよね。
でも、大きなカニがそのまま入る蒸し器があるというご家庭は少ないでしょう。
そういうご家庭では大きな蒸し器を買い足すのもいいが、小さいカニなら蒸し器がなくても美味しく蒸し上げることができます。
小さいカニとしては、ズワイガニがおススメ。
特に山陰地方で採れるズワイガニは「セコガニ」「セイコガニ」と言われ、小ぶりなのが特徴です。
毛ガニも小さめのカニだから、ご家庭にある道具で蒸すこともできますよ。
茹でるより栄養と旨みUP、蒸し器がなくてもできるカニの上手な蒸し方
ご家庭に蒸し器がない場合、大きめのお鍋と二枚の平皿があれば代用できます。
生カニはもちろん、買ったときにボイル済みのカニであってももう一度蒸し治すことで美味しく食べられます。
。
カニの美味しい蒸し方は次のとおり
※カニは脚をゴムやヒモで縛ると洗いやすい
※甲羅を上にすると、せっかくのカニ味噌が漏れ出してしまう
入れたカニの数によって蒸す時間は変わってくる
ズワイガニと毛ガニはカニ味噌が美味しいのですが、茹でるとカニ味噌の旨味が茹で汁に漏れてしまいます。
蒸すことでカニ味噌が漏れることを防げます。
カニの中で旨味が広がるのです。
また、カニを茹でた時よりも、蒸したときのほうが殻からの身離れもよくなります。
カニがお鍋よりも大きくて、そのままでは入りきらないときは、カットしてからお鍋に入れましょう。
蒸す方が融通が利きますよ。
蒸したカニは茹でたカニよりも身がふっくらとなっているので、美味しく食べられます。
冷凍カニは、生なら流水解凍、ボイルなら冷蔵庫に1日入れておくのが美味しい解凍方法
カニを直接市場で購入する場合は解凍されていない状態のカニを選ぶことができますけど、通販で買うと、冷凍状態で配達されてきます。
冷凍されたままでは食べられませんので、解凍しないといけません。
実は、美味しく食べるための解凍方法があるのです。
しっかりした通販会社だと解凍方法を解説してくれていますが、そうでないこともあり、そこには書かれていない情報もあるので、それを追加しておきます。
冷凍されたカニのことを冷凍カニというけど、一口に冷凍カニといっても二種類あります。
漁船から水揚げしてそのまま冷凍したものです。
水揚げ後に塩を入れたお湯でボイルしてから冷凍したものです。
結局は冷凍されているけど、この二つは案外違うものです。
なお、生のまま冷凍したカニは解凍しても生のまま食べることはできません。
刺身などで食べるときは生食用のカニを買おうねすので、塩味が既についています。
加工されていない生のまま冷凍したカニは素材の味を損ねない流水解凍
生のままの冷凍カニは流水解凍で。
凍ったままの状態で一度に食べるだけをカットして解凍します。
解凍後はすぐにカニの身が黒ずんでくるから、早めに食べてしまいましょう。
完全に回答するよりも半解凍くらいが美味しいですよ。
生の冷凍カニは加工されていないから、味付けを伴う加熱調理に向いています。
カニ鍋、カニしゃぶ、焼きガニ、などのいただき方があります。
カニを解凍してからあらためて茹でると身が柔らかくてとても美味しいのです。
茹でた後に水で冷やすと身離れがよくなります。
ボイルされた冷凍カニは冷蔵庫に入れて解凍、加工されているからそのままで美味しい
ボイルされた冷凍カニは、生のまま冷凍されたカニとは違って流水解凍は向いていません。
それよりもそのまま冷蔵庫に入れて1日待ちましょう。
冷蔵庫に入れるときは、姿カニをキッチンペーパー(なければ新聞紙)でくるみましょう。
解凍時に水気が出るので、お皿などに入れておきましょう。
カニを包むことで水分の蒸発を防げます。
ボイルされたカニは調理済みなので、そのままカニサラダにしたり酢の物にしたり、カニ酢をつけてそのままいただくと美味しいですよ。
すでに加熱済みなのでそのまま食べることができます。
あるいは、ご家庭でもう一度茹で直して温めて食べるのも美味しいですよ。
なお、一度解凍したボイルカニを保存のためとして冷凍しなおすのは止めましょう
カニの旨味がなくなり、身がバサバサになります。
一度に食べきれないと思えば、食べる分だけ解凍するようにしましょう。
まとめ
- カニを鍋に入れるときはお腹が上、甲羅が下
- カニの茹で時間は20分弱
- タラバガニのカニ味噌は食用に向かない、茹でる前に取り出す
- ズワイガニとタラバカニを茹でるときの塩加減は1リットルの水に15gの塩、毛ガニは塩35g
- カニ味噌を味わうなら蒸し一択、水に溶けるタウリンも摂取できる
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